自由研究 ドール好きは色移りから解放されるか? その2 
					 
					さて、ドール色移り除去実験の第2回です。 
					昨日 2016.08.01 の実験開始から約 16 時間が経過しました。 
					各素体の色移りの状態はどのように変化したでしょうか? 
					 
					  
					まずは、ユキノの腕です。ここは効果抜群で、随分薄くなってきました。 
					また、お腹回りの黒い色移りも少し薄くなってきたように感じます。 
					 
					  
					次いで、ユキノのお腹回りです。ここには下着からの黒い色移りと、水着からの蛍光ピンクの色移りがありました。下着からの黒い色移りはかなり薄くなってきた印象がありますが、残念ながら、蛍光ピンクの色移りにはほとんど変化が見られません。このピンクの色移りは2年ほど経過しているので、そのことが影響しているのかもしれません。 
					 
					  
					続いては、キュリオのふとももです。ここは1カ月ほど経過した濃紺の色移りがありました。 
					写真では少し薄くなったような印象がありますが、これは撮影時の光の加減によるもので、肉眼で見る限りでは処置前とさほど変わらないように思えます。1カ月という経過時間の問題なのか、素体の製造日が新しいことが要因なのかは今のところ不明ですが、続けてもう少し様子をみたいと思います。 
					 
					  
					最後にユキノの旧ボディです。5年以上が経過した黒色の色移りがあります。 
					こちらも写真では幾分か薄くなったような印象がありますが、あくまで写真上のことで、肉眼では目立った変化は確認できませんでした。やはり5年経過した後では、手遅れなのかもしれません。引き続き観察します。 
					 
					さて、今回の実験、以前の成功体験と比較するとやや効果が薄いように感じましたので、ネットの海を泳いでみると、塩素系漂白剤に含まれる主成分の『次亜塩素酸ナトリウム』は自然崩壊しやすいらしく、購入後半年以上経過したものは漂白力が低下しているという記事を見つけました。確かに、今回使用した液剤は、アルカリ溶液独特のぬめりが弱く、素手で触っていてもあまり手指が痛くなりませんでした。 
					 
					そこで、薬局へ出向き、過去に色移り除去実績のある薬剤の新品を購入してきて、経過報告用の撮影を終えた素体に対して、それを用いて処置を施しました。 
					流石は新品、まず液剤の色が、白~透明ではなく、塩素独特の黄色みがかった色をしています。 
					また、アルカリ溶液独特のぬめりがつよく、素手で触るとあっという間に手指がピリピリと痛み始めました。※注意 アルカリ溶液は手指の肌や粘膜に対して有害なので、かならずメディカルグローブを着用して作業してください。素手で作業したのは単にパパが愚か者だからです。 
					 
					  
					実験後半の主役です。 
					以前に色移り除去に成功したのはこの薬剤でした。 
					今回の実験においても、以後はこの薬剤を使用することにします。 
					 
					薬剤を変更して、色移り除去は進むでしょうか。また、思わぬダメージを素体に与えたりするのでしょうか。それらの点について、実験を継続し、追って結果をご報告します。 
					この実験を通して、色移り除去可否についての一定の基準や、除去の手順を確立できればいいなぁと考えています。 
					 
					さて、実験開始から約 29 時間経過後の状態を追記します。 
					薬液を変更してからで約 10 時間が経過しています。 
					 
					  
					まずはユキノの右腕。まだかすかに黒い部分が残っていますが、この部位についてはほぼ成功したと言ってよいでしょう。 
					 
					  
					次にユキノの腹部です。下着からの黒い色移りはほぼ除去できましたが、2年を経過している蛍光ピンクの色移りはまだはっきりと残っています。しかしながら、まったく変化ないというわけではなく、目視でも明らかに薄くなってきました。脱色が始まっているとみて間違いないと思われるので、このまま時間をかければうまく消えてくれるかもしれません。経過を観察します。 
					 
					  
					キュリオの右脚です。こちらもまだ「消えた」とは言えませんが、明らかに効果が表れてきました。時間をかければ最後まで脱色されるのか、経過を観察します。 
					 
					  
					キュリオの左脚です。右と比較すると、濃く残っていますが、効果はゼロではないようです。ペーパーが乾燥気味だったので、薬剤を追加しました。 
					 
					  
					最大の問題の5年を経過した色移りです。わずかに効果が出てきたようにも見えますが、まだまだはっきりと色移り跡が確認できます。薬剤を追加してさらに様子を見ることにします。 
					 
					  
					薬剤に直接触ったせいで赤くなったパパの指です。こうならないためにも、是非作業中はメディカルグローブを着用し、十分に換気を良くしてください。特に、作業中は酸素系の漂白剤が塩素系漂白剤と混ざることのないよう細心の注意を払ってください。有毒な塩素ガスが発生するので、本当に混ぜると危険です!冗談抜きで命にかかわるのでとにかく気を付けてください。 
					 
					以下に、各部位の状態を時間経過に従って、まとめます。 
					 
					Ⅰユキノ 
					実験前 
					  
					 
					16 時間後 
					  
					 
					29 時間後 
					  
					 
					Ⅱキュリオ 
					実験前 
					  
					 
					16 時間後 
					  
					 
					29 時間後 
					  
					右脚 
					 
					  
					左脚 
					 
					Ⅲ旧ユキノボディ(5年前の色移り) 
					実験前 
					  
					 
					16 時間後 
					  
					 
					29 時間後 
					  
					右脚 
					 
					ここまでの実験結果を踏まえて1つ言えることは、「塩素系漂白剤を用いた脱色は、色移り直後の方が効果が高い」というのは正しい指摘であるかもしれないということです。 
					 
					2016.08.02 Tue. 
					 
					
					
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